1月の挨拶

令和6年元日に能登半島地震が発生し、犠牲となられた方に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。寒い中、不自由な避難生活が続いている事とお察しします。一日も早い復興を、衷心よりお祈り申し上げます。

 石川県輪島市には曹洞宗大本山、横浜鶴見の総持寺が移転する前のお寺「総持寺祖院」があります。2007年の地震で大きな被害を受けましたが、全国から寄付が集まり、14年の歳月をかけて再建され、2021年4月に開創700年の慶讃法要が盛大に修行されたばかりでした。修理したばかりの伽藍が倒壊してしまった様を、ニュースで見て「無常」を感じました。

「無常たのみ難し。知らず露命いかなる道の草にか落ちん」(修証義第一章総序)無常に対して、人間の力は全く及びません。命は道の草から今にも落ちそうな水滴のように、本当にはかないものである、という道元禅師様の教えです。

 私たちは移り変わる世の中で、移り変わりながら生きています。目の前の一瞬一瞬を大切に、二度と来ない今を生きています。

 過ぎ去った時は二度と戻ってこない、無常の現実をしっかりと受け止め、今、私たちが目の前の出来る事、それをしっかりとやり遂げる。それが何よりも大事だと思います。

 画像「雪化粧のまごころ観音様」

 江別市も大雪の影響で道路が狭くなっています。狭い道路だからこそ、ゆとりをもって、譲り合いの心で毎日を送りたいものですね。

令和6年新春