お盆のご案内・供養の教え

 澄み切った青空、降り注ぐ強い日差しに夏の訪れを感じる今日この頃ですが、皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

 夏と言えばお盆の季節です。最近は7月上旬から、お盆のコーナーが作られるスーパーが多いようです。お盆はご先祖様の里帰りの季節であり、ご供養の季節です。

 「供養」はインドの古い言語の「プージャナー」を語源としており、その意味は「相手を思い、心を込めてもてなす事」とされています。曹洞宗では「ご供養とは亡き人を一度でも多く思い出してあげる事」と教えられていますが、このご供養には「三つのご供養」があります。

 一つ目が「形のご供養」です。大切な方への思いを、お花、お菓子、果物等の形にしてお供えする事です。どうぞ大切な方がお好きだった物を、思いを込めてお供えしてあげてください。これを仏教用語で「利供養」と言います。

 二つ目が「心のご供養」です。いつも大切な方を心に抱いて生きていく事です。仏教用語で「敬供養」と言います。大切な方が今ここにいたら、こうしてあげたい、こういう事をお話してあげたい。心の中の大切な方を守り続ける、思い続ける事。それが心のご供養です。

 三つ目が「行いのご供養」です。合掌礼拝する、お線香を立てる、ご焼香するなど、大切な方への思いを、行いに変える事です。仏教用語で「行供養」と言います。
「修行」とは皆さま良くご存知の言葉ですが、何も難しい事ではなく、日常に修行の機会が溢れています。常日頃より、ご先祖様を思い、正しい生き方を貫く事、そこに修行があります。

 この三つのご供養、どれも大切なご供養です。大切な方を思いながらご供養を行い、心安らかなお盆をお迎えください。

 まごころ観音様の足下は、実は「枯山水」になっています。
 5月は枯山水の隣の花壇で、チューリップが満開でした。
 お寺にお参りの際は、外の観音様、枯山水、お地蔵様にもお参り下さい。

                        お盆の合同大法要・法話会

令和7年8月15日(金)
午前の部 11時から
午後の部 13時から
※どちらでも、ご都合良い方にお参りください。お参りされた方には参拝記念品があります。

                      まごころ霊堂 お盆の開放期間

                        8月9日~16日 9時~16時

令和七年水無月