お盆のご挨拶

 北海道らしい澄み切った青空が広がる好時節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 今年もお盆が近づいてきました。近年は7月上旬から、スーパーなどのお店では盆菓子等のお供えのコーナーが設けられるようになりました。お仏壇店などの専門店では春彼岸が終わったならば、お盆のコーナーを設けます。

 夏の暑い日差しを感じるようになり、お店でお盆のお供えが見られるようになったら、お仏壇でお盆のお供えをして構いません。必ず「何日~何日」にお盆のお供えをしなければならない、という事はないと思います。あくまでも、ご先祖様を思う気持ち、大切な方にお供えしたいという、施主様のお気持ちが大切です。

 お盆は「五供」とよばれる「お香」「灯し火」「お花」「浄水」「飲食」をお供えします。しかしながら形に拘らず、大切なご先祖様がお好きだったものをどうぞお供えください。

 またお盆の光景に欠かせないお供え物が、「なす」と「きゅうり」の牛と馬です。なすが牛で、きゅうりが馬に見立てられます。大切なご先祖様が我が家にお帰りになる際は、少しでも早く帰ってきて頂くように、足が速い馬(きゅうり)に乗って頂きます。また極楽浄土にお見送りする時は、たくさんのお供えをいっぱい積んで運びながら、ゆっくりとお帰り頂く為に牛(なす)に乗って頂きます。

 他にお盆の風物詩と言えば「盆提灯」ですが、これはご先祖様に「ここに私たちがいますよ、あなたのお帰りをお待ちしてますよ。あなたの家はここですよ」という目印の意味があります。今はLEDやコードレスの盆提灯も珍しくなく、時代の進歩を感じますね。
 (画像 4月に庭で咲いていた梅の花です。)